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「カジノ総合リゾート開発プロジェクト」‐シンガポール日本人会で説明
現在シンガポール政府観光局(1 Orchard Spring Lane)主導で進行している「マリーナ湾・セントーサ島カジノ総合リゾート開発プロジェクト」について2月27日、シンガポール日本人会で説明会が行われた。
同プロジェクトは、国際的な観光業でシンガポールが優位を保つために計画されたもの。昨年ラスベガスの売り上げを抜いたマカオを一部モデルやライバル都市としてとらえ、カジノ市場への大がかりな新規参入が盛り込まれている。
マリーナベイエリアの規模は約20.6ヘクタールで、総延床面積は570,000平方メートル。土地のリース期間は60年で、カジノ運営権は30年。昨年5月にラスベガス・サンズが落札している。総開発コストは50.5億シンガポールドル。2009年の開園を予定している。
一方、セントーサ島エリアの規模は49ヘクタール。うち、会議施設は26,650平方メールを占め、12,000人を収容する規模になるという。マリーナベイエリアと同じく60平方メートルでリース期間は30年。昨年12月にゲンティン・インターナショナル・アンド・スター・クルーズが落札。総開発コストは52億ドルで、ファミリー向けのマルチリゾートとして2010年の開園を予定している。
マリーナベイエリアに予定される高級プレミアムホテルの延床面積は20,690平方メートル。五つ星クラスのスイート=100室、プレジデンシャルスイート=12室、チェアマンスイート=6室を含む総部屋数は2,300室以上。ベネチア風の格調のサンズベネシアンホテルが進出を予定している。
アートサイエンスミュージアムは「芸術と科学の相互作用」とテーマされた施設で、25,000平方メートル。SCマリーナベイショッパーズは117,100平方メートル。2,000人ずつを収容する2つの劇場を設けるほか、3,000人収容の屋上円形劇場もある。そのほか、グランドボールルームは8,000人、イベントプラザは10,000人を収容できる。会議展示施設の大きさは既存の「シンガポール・エキスポ」と同規模の110,390平方メートル。柱のないアジア最大級のホールとなる。ほかにフローティング・クリスタル・パビリオン、スカイパーク、ウォーター・フロント・プロムナード、グランドアーケード、アイススケートリンクなども建設予定。
また、同エリアでは世界的に有名なシェフ、アルフォンソ・イヤッカリーノ(イタリア)、チャーリー・トロッター(アメリカ)、平松宏之(日本)、ピエール・ガニェール(イギリス/フランス)、和久田哲也(オーストラリア)、トーマス・ケラー(アメリカ)が出店を決めている。
セントーサ島エリアでのプロジェクトはリゾーツワールド@セントーサと呼ばれ、ハードロックホテルを含む6つのホテル、全1,800室が新設される。カジノと進められているアトラクションにユニバーサルスタジオがある。22のアトラクションと16の乗りもの、7つのテーマワールドを用意するという。また「クエスト・マリーン・ライフ・パーク」は世界最大の水族館(8.1ヘクタール)で、ダイビングやシュノーケリングも楽しめる。「アクエリアス・ウォーター・パーク」は熱帯雨林を体験するテーマパークとなる。
同プロジェクトの経済効果は2015年にはシンガポールGDPの1.6%を占めることを見込んでおり、観光収益は約80億ドル増を見込み、新たに6万人の雇用創出効果が予測されている。
説明会では、「シンガポール島内の既存のコンベンションセンターが閑散とするのではないか」「他国とのパイの取り合いではないか」という質問に対して、シンガポール政府観光局ビジネストラベル・MICEグループ産業計画開発部の菊地茂次長は「会議やイベントの誘致量が飛躍的に伸びるので相乗効果は出ても決して既存のコンベンションセンターが閑散とすることはないのでは。アセアン各国と連携して観光市場の拡大を目指すもので、決して他国の利益に対抗するものとは考えていない」と答えた。
シンガポール政府観光局ラスベガス・サンズゲンティン・インターナショナル(2007-03-02)
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