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マレー半島「プラナカン文化」を紹介−日本人ライターらが書籍化
(2007年08月10日)
マレー半島で生まれたセレブリティ文化、プラナカン文化を紹介する書籍「マレー半島美しきプラナカンの世界」(産業編集センター・刊、1,300円)が7月6日、刊行された。著者は、シンガポール在住のフリーライター丹保美紀さんと、在住経験があり現在は東京在住のライター、イワサキチエさんの2人。
現在「プラナカン」と呼ばれる人たちは、15世紀以降に中国(主に福建省)から移住してきた華僑とイスラム化されていなかったマレー人やバタック人との混血で生まれた祖先をもつ。中華系の文化を色濃く残しつつも、現地の風土や文化の影響を受け独自の文化を形成しており、パステルカラーのタイルや陶器、精巧でゴージャスな刺しゅう、独特の色彩バティックを使用したサロンクバヤなどが有名。ただ、「プラナカン」の名称はその歴史と比較して浅く、第二次世界大戦後に生まれたものという。
同書では、プラナカン文化の年中行事、冠婚葬祭、祖先崇拝を特徴とする宗教観、建築様式などがまとめられ、プラナカンの全容がつかめる工夫が凝らされている。そのほか、料理や観光スポットも紹介し、読者のアクティビティにも配慮した。
著者の1人、丹保美紀さんはシンガポール在住14年のフリーライター。以前はロシア文学を専攻し、ロシアに在住しながら勉強していたが、シンガポール人男性との結婚に伴いシンガポールに居を移したという。
「ロシアでは普段の生活で重厚な文化や芸術に触れられるため、シンガポールに来てからしばらくは物足りなさを感じていた」丹保さん。「ある日マレー風なのに豚肉やタケノコや味噌を使った料理に出会い、疑問に思ったのがプラナカンに出会ったきっかけ。日本語英語を問わずプラナカンの概要をつかめる文献が少なく、逆に本を作ることは価値があると思った。今回の発刊は大変うれしい」と話している。
「掘り下げてみるとマレー半島やシンガポールでないと成立しえなかっただろう独特の文化があり、その文化を自ら調べ歩くことに興味が向いている。今後はポルトガル人と現地人の融合文化であるユーラシアンも紹介できれば」と抱負を語る。
「シンガポール紀伊國屋書店」にも入荷の予定があるという。
産業編集センター編集部シンガポール・プラナカン協会
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