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チームラボ、シンガポールで初の常設展示オープンへ

チームラボ、シンガポールで初の常設展示オープンへ

アートサイエンス・ミュージアムにオープンしたチームラボの常設展示 「Town」のセクションではマリーナベイサンズが描かれている

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 マリーナ・ベイ・サンズに隣接するアートサイエンス・ミュージアムに3月12日、日本のテクノロジスト集団「チームラボ」が手掛けた「Future World」がオープンする。芸術とテクノロジーとサイエンスが融合した先進的な施設で、同企業として最大規模かつ初めての常設展示となる。

100年間の海面の上昇をテーマに描かれたアート作品

 チームラボは、デザイナー、プログラマー、エンジニア、建築家、数学者などさまざまな分野で活躍する専門家を集めたスペシャリスト集団で、日本各地で「未来の遊園地」など、アートとテクノロジーを融合させた独自のエンターテインメントを創出している。

 同施設は1500平方メートルの広さの中に4セクション、15のデジタルアート作品を展示する。各セクションでは、それぞれ「Nature(自然)」「Town(街)」「Park(公園)」「Space(宇宙)」のテーマを設定。日本の四季の花をスクリーンに映し、1年を通して四季による花の移り変わりをリアルタイムで楽しめるもの、自分で描いた絵が街の一部となって動き出し、他の人が描いた絵と融合して一つの作品を作り出すものなど、ユニークな展示が並ぶ。

 世界の海面が今後どれだけ上昇するかというテーマで作られた「100 years sea」や、岩を流れる滝を日本画風に表現したものなど、環境問題を提起した作品も。自分が変化を加えることで作品が動き、インタラクティブに作品を創造していく、自分が主人公になる近未来型エンターテインメント施設となっている。

 18万個のLEDで作られた「Space」は、スマートフォンを使って自分で操作する宇宙を表現している。オーロラや流星や太陽など、みんなで一つのユニバースを作ることを目的に最新のセンシング技術を使った作品は、独自のアート感覚を味わうことができる。

 チームラボ社長の猪子寿之(いのことしゆき)さんは「創造性、Co-Creationが今後重要になる」といい、「答えが一つしかないものばかり訓練される現代において、もっとクリエイティビティーを創造できる場を作りたかった。例えば絵を描くという行為は本来自由なものだが、学校だと金賞があったりするわけで、うまい絵というのが正解のような気がしてしまう。この施設でもTownというテーマの展示があるが、みんなが車を書いたら面白くない。誰かが家や飛行機を描くから楽しいわけで、うまい絵もいいが、他人が喜ぶ絵、全体として街が面白くなる絵というのがいい絵なのかもしれない。答えは一つではない」と話す。

 コミュニケーション・ディレクターの工藤岳(たかし)さんは「かつての遊園地の形態は近代変化し、アニメ産業+遊園地でディズニーができ、映画産業+遊園地でユニバーサル・スタジオが誕生した。私たちはアート+遊園地で一つの世界を創造したいと考えている。クリエイティビティーを感じ取れ、学び、次の世代の子どもたちが世界を作っていくに当たって必要なことを感じ取ってほしい」と話す。「今まではアートはただ鑑賞するものであったが、デジタル化することで自分が作品の一部になることができる。そうすることで少し人に優しくなれるのでは」とも。

 開館時間は10時~19時(18時最終入場)。料金は、13歳以上=17シンガポールドル、65歳以上=14シンガポールドル、2歳~12歳=10シンガポールドル。シンガポール在住者は3シンガポールドルの割引設定あり。ファミリーパックや年間パスも販売する。

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