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エリア特集2016-12-15

【連載】SingaLOCALife vol.23
外すと大きな落とし穴も! 今、人材育成が重要視される理由

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仕事を展開していく上で外せないポイントの一つが、「人材」。即戦力になる人材を育てることは、企業にとって大きなプラスになると分かっていながら、難しさを実感している人も多いのではないでしょうか。今回は、サービス業などのグループ企業6社を率い、自らも人材育成コンサルを務めるAxis Human Management International Pte Ltdの子安裕樹代表に「人材育成のポイント」について語っていただきました。


 今回は、「人材を育てる上で、多くの人がやりがちな勘違い」。例えば、上司が部下を育てる場合、「とにかく教育しなければ」と頑張ってしまう人は少なくないのですが、これは間違い。相手がどんなタイプの人間なのかをよく見ない、言い換えれば、分析しないで、やみくもに教育するのは得策とは言えません。

では次に、「彼はこういう性格の人だから、こういう行動を取るだろうな」と考えていませんか。そんなとらえ方をしている上司は少なくないでしょう。でも残念ながら、これでは正しい評価方法とは言えません。というのは、上司の主観的、感覚的な要素が強すぎるのです。

一般的に行動パターンと性格はひも付けて捉えられがちです。しかし、「行動特性科学」の側面から考えると、個人の性格は変えられませんが、行動は簡単に変えられます。ですので、相手の性格だけを見て、タイプを決めつけるのは間違いなのです。大事なのは行動パターンをよく知ることです。

知るための手段は幾つかありますが、一つが、現在弊社が手掛けている、行動特性を測るためのソフトです。38の質問に答えてもらい「人を見える化する」のですが、面白いのが、本人も結果を見て、「こういう面があるんだ」と自分の特性に気付いたり、発見したりして、自分を客観的に捉えることができるようになります。従って、飛躍の原動力になったりするのです。

また、そもそも論なのですが、相手をよく知ろうと歩み寄ることが大事です。「部下を育てるのが難しい」というご相談を頂くことが多いのですが、「難しい」のではなく、「面倒」なのです。機械相手やマニュアル的なことなら、最初は大変でも慣れれば楽になりますよね。でも、人間相手だと、常に真摯(しんし)に向き合っていないと崩れてしまうことも多い。これを煩わしく面倒に感じる人が多いのです。

しかし、サービスを施すのも受けるのも、そこに感動するのも落胆するのも人間ならでは。知れば知るほど興味深いものです。

部下を育てる立場の方は、大変なことも多いと思いますが、「人間って面白い」と、自身も楽しみながら相手と向き合い、まずはどんな人間なのか知ってみよう、その上で(相手に合ったやり方で)育てようという気持ちを持って接してみてください。きっと良い方向に変わっていくはずです。

次回は「人材育成する立場の皆さんへの“実用的なエール”」です。(秦野)

※子安裕樹(こやすゆうき)プロフィル 

1970年、神奈川県生まれ。幼少からラグビーを始め、ラグビー精神を礎とする。2001年、整体・骨盤サロン「カラダファクトリー」1号店オープンと同時に、株式会社ファクトリージャパングループを設立。国内200店舗以上、海外数カ国、数十店舗。従業員2500人以上まで成長させる。

2015年、シンガポールに移住し「Axis Human Management International Pte Ltd」を設立。「ヒト」の「人材」から「人財」へ変革して行くよう目指すほか、海外進出サポート事業、スポーツ事業、幼児教育事業など幅広く手掛けている。

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