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みん経トピックス

特集

エリア特集2017-02-02

【連載】SingaLOCALife vol.29 2017年 
【失敗からこそ学べる 海外事業の面白さ、難しさ】

 最終回のテーマは「海外でビジネスを面白さと次世代へのエール」。日本や香港での経験を経て当地に来たトムさん。スタッフのマネジメントや業者の「いい加減さ」の対応などを乗り越え、大変さの中にもシンガポールならではの面白さを見出していると見いだしているという。シンガポールは、良くも悪くもいい加減な人が多い。言いかえれば、とてもオープンで明るいのだ。それが時として、「いい加減」に繋がってしまうつながってしまうケースも多々ある。

 雑多な民族が入り交じっている環境を背景に、常識や考え方の個人差が非常に大きい。仕事をする上では、「この場面ではこれが正解」という部分はあるが、それがなかなか通じにくく、トラブルも多い反面、話している中で、「こういう考えも、ある意味ではありかも」と新しい発想のヒントにつながることもあるのだ。

 そういう意味でも(前回もお伝えしたように)スタッフと徹底的にコミュニケーションを図ることが大事。特に若手は、オープンさに加え、基本を理解していないケースも多いので、じっくり話すことで解消でき、場合によっては新しい発想も得られる。雑多な民族とビジネスをしていくのは、さまざまな価値観や気づきとの出会いの連続。だからこそ、大変な場面もあるが、その刺激が原動力の一つになっているという。  

 最後に、トムさんから次世代へのメッセージと豊富を頂いた。 「日本は以前は終身雇用だったが、今は時代が違う。何かあった時、企業や国は自分を守ってはくれない。また居心地が良いからと、日本にとどまり海外に出ない若者も多いが、ライバルは日本人だけなんて思っているとしたら、大きな間違い。他国からのエリートが日本にもどんどん入ってきているので、これからの時代は(国内にいても)ライバルはインド人や中国人などのエリート。  

 彼らと戦いながらも共存していくには、語学力に加え、柔軟性や粘り強さ、機転などが必要になってくる。そういう部分を鍛える意味でも、若いうちに早めに海外に出て、経験を積んでおくべきだと思う。10年先を見据えて動いてほしい」    

 「当然のことながら自分自身も結果を問われる1年であり勝負の1年になる」という。そんなトムさんが率いるYourwifiは、通信サービスで2つの新サービスを開始。携帯電話での国際通話料金を半額にするという強烈なインパクトをもたらすサービスと、日本で流行(はや)っているMVNO事業、読者の携帯電話の月額固定費用を半額にするサービスだ。  2004年に

通信革命が起き世の中が大きく変化、13年後の今、次なる通信革命が世の中に変化をもたらしつつある。新しい2つのサービスは、次なる通信革命にはなくてはならないサービスであると断言してもいいだろう。 (秦野)

古川智大さんプロフィル  Yourwifi HK Founder&CEO YourwifiPte LTD CEO

バニラックス合同会社 Partner

明治大学法学部在学中にIRベンチャー企業のマジカルポケットに参画。 インターンを含め210カ月のベンチャー企業経験を経てIRコンサルティングを手掛ける「バニラックス」に転職。20117月動画配信会社設立。 日本でのキャリアは、一貫して上場企業を対象とした法人営業。20134月、新規事業開発を目的として単身香港へ。2014Yourwifiを設立、wifiレンタル事業、ウィスキー(日本酒販売)、飲食店の事業再生に従事。20167月からビジネスの拠点をシンガポールに移し、YourwifiPte LTDを事業継承し現在に至る。

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