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みん経トピックス

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エリア特集2017-03-02

【連載】Singa LocaLife vol.34
【小さじいっぱいの幸せから~シンガポールの食シーンを盛り上げるクッキング・食イベント会社とは?】

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 あなたは週に何回外食をするだろうか? 外食メインのシンガポールでは、飲食店が連日にぎわいを見せている一方で、食の廃棄量は昨年は、788,600トン、過去10年では50%もあがり、多くの食物が捨てられているのも事実。そんな当地で暮らしながら、クッキング・食イベント事業を行っているのは、「Spoonful」代表の青木康子さん。今回は「シンガポールでクッキング・食イベントを実施する意義や背景」について話を聞いた。

 初回は「シンガポールの食事情」 

 もともとは当地の日系メディア会社に勤務していた康子さん。しかし、日頃から食の廃棄ニュースを聞くたびに「食事ができることを当たり前と思い、大切にせず廃棄する人がいる一方で、食事を十分にとれない人がいる」現実に対して、自分でも何か出来ることがないのか感じていたという。  当地では、「9割のシンガポーリアンは食に対して興味があるが、半数以上が料理が得意でなく、全くできない」という声も多い一方で「8割は家での食事を好む」という矛盾した実態も明らかになっている。 「食の廃棄をやめよう」とただ叫んでも誰の心にも響かない。やはり夢やファンタジー要素は必須。そこで、「料理・食の大切さを楽しく・体感できるイベントを多く開催し、参加する人が増えれば、自然と社会の食に対する意識が変わる、強いては食の廃棄問題改善に繋がるのでは?」と考え付いたという。

 シンガポーリアンは食べる楽しみは知っている反面、作る楽しみを知らない人が多い。「作る側の気持ちを理解できれば、食に対しての意識も変わるのでは、また、食の作り手にも感謝の気持ちが生まれるのでは」と考えたのである。

「一人でも多くの人に食を作る過程から楽しみ、社会問題にも目を向けてほしい。それが世界全体の食の無駄な廃棄問題・飢餓問題を改善する糸口になる」という想いを持ち、「クッキング・食」をキーワードに、社会貢献も当初から社の課題としてビジネスを始めたのが約2年半前。また前職のメディア会社では、食イベントや飲食店の取材も多く経験し、魅力的な店や料理人も出会ったが、限られた誌面ではその魅力をすべて伝えることができない。

そこで、単純な料理教室だけでなく、実際の体験を重視し、多くの人・会社を巻き込んで、社会に夢も与えられる「クッキング・食イベント」事業を考え付いた。新規ビジネスをするなら、ライバルがいなくて勝てるものをと考えていたという康子さん。

この内容は次回の「みんながハッピー!シンガポールで取り組む、注目の食イベント」でお伝えしていく。

ケルニン青木康子さんプロフィール


学生時代にバックパッカー旅行、海外留学を通して世界に目を向け始める。 大学卒業後、辺境地域専門の旅行会社に就職。4年半勤務時に50以上の地域、国において42回の海外添乗を経験。その後渡英し、ロンドンの旅行代理店で2年勤務後、シンガポールへ。 当地では日系メディア会社に約7年勤務。 現在、自身でシンガポール発で初「食のイベント会社」Spoonful(www.spoonful.sg)代表を務める。小学生、幼稚園の11女の母でもある。

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