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インタビュー2017-03-23

【連載】Singa LocaLife vol.36 小さじ一杯の幸せから~シンガポールの食シーンを盛り上げるクッキング・食イベント会社とは?

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国内食の昨年の廃棄量は788600トン、過去10年では50%も上がり、多くの食べ物が捨てられているシンガポール。そこで、クッキングや食の事業を行っている「Spoonful」代表の青木康子さんに「シンガポールでクッキング・食イベントを実施する意義や背景」について話を聞いた。

最終回は「笑顔の連鎖事業」の今後の展望。

あえて料理スタジオを持たない「モバイルクッキングスタジオ」として自社イベント以外にも、さまざまな企業・団体と組み、コラボレーションという形でクッキング・食の輪を広げている康子さん。

今後当地でやってみたいことの一つが「自社のメディア化」。例えば、食のコンテストを行うなどして自社の認知度を、より上げていきたいという。「優れた食品を扱う企業も多いし、魅力的なシェフも多い。(そういう人たちをはじめ)共感してくれる人たちの気持ちも大事にしながら、自社の影響力もアップさせていきたい」と話す。

和食に関心のあるローカルも多いので、今後は「日本食マイスター」などユニークな資格を作ることも検討している。「実際、われわれのクッキングイベントへの参加者の3割はリピーターだが、ローカルの参加者は多い」と言い、中には10回以上来ている人もいるという。

初回でも触れたように、シンガポーリアンは食には興味が高いのに自炊していない人が大多数を占めるという矛盾がある。食の楽しみをもっと広めていくため、今後は自社のホームページで島内の食イベントの情報も積極的に発信していきたいという。

食への熱い思いが尽きない康子さんから読者へのメッセージ。「弊社は『食の大切さに気付きを』をスローガンに掲げており、Food Bank Singaporeへの募金活動も今月スタートした。会社名のSpoonfulには『小さじ一杯からの幸せから』という意味が込められているが、関わる人が『食』を通じて幸せになってほしい。『食』にはその力があると信じて仕事をしている。この事業は多くの人の善意のサポートがあって成り立っている。今年8月で3周年になるが、これからも食の大切さを広めながら、人と人、社会と社会を食を通して幸せにつなぐ事業を、もっと大きくしていきたい」

(秦野)

ケルニン青木康子さんプロフィール 

学生時代にバックパッカー旅行、海外留学を通して世界に目を向け始める。大学卒業後、辺境地域専門の旅行会社に就職。4年半勤務時に50以上の地域、国において42回の海外添乗を経験。その後渡英し、ロンドンの旅行代理店で2年勤務後、シンガポールへ。当地では日系メディア会社に約7年勤務。現在、自身でシンガポール初「食のイベント会社」Spoonful(www.spoonful.sg)代表を務める。小学生、幼稚園の11女の母でもある。

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