シンガポール動物園と旭山動物園が交流協定-小菅園長の記念講演も

交流協定に相互署名する旭山動物園の小菅正夫園長とシンガポール動物園のファニー・ライ園長

交流協定に相互署名する旭山動物園の小菅正夫園長とシンガポール動物園のファニー・ライ園長

  • 0

  •  

 北海道旭川市の旭山動物園とシンガポール動物園は3月1日、野生動物の保護や研究の相互協力を目的とした交流協定を締結し、旭山動物園の小菅正夫園長がシンガポール日本人会(120 Adam Road)で記念講演を行なった。

 講演は「旭山動物園は雪の中」と題し、スライド写真を使用して展示動物の生態や絶滅危惧(きぐ)種繁殖の取り組みなどを紹介した。講演に先立ちシンガポール動物園のファニー・ライ園長は「世界中のさまざまな地域で、野生動物生息地の破壊や密猟が行われている。今回の交流協定を通して、環境保全や野生動物の保護に向けた活動をさらに進めていきたい」とあいさつ。協定署名後には、シンガポール動物園から小菅園長にオランウータンのぬいぐるみが贈呈された。

[広告]

 小菅さんは2004年、入場者の減少による赤字で存続の危機を迎えていた旭山動物園の園長に就任。動物本来の生態を公開する「行動展示」を導入することで、全国2位の入場者数を誇る動物園に再生させたことで知られる。旭山動物園は日本の動物園としては北限に位置しており、北方系動物を中心に135種800点の動物を展示している。

 今回の協定について、小菅園長は「シンガポールと北海道は、全く異なった環境を有しているが、野生動物の保全にかける熱意や取り組みでは互いに通じるものが大きい。赤道に近いシンガポールの動物園と日本の北限に位置する北海道の動物園が共に働くことで、さらに効果的な取り組みができると考えている。現在、野生動物は困難な環境にさらされているが、その保護を行う最後の砦(とりで)が動物園であるというメッセージを発信していくことが我々の使命」と話した。

  • はてなブックマークに追加