大型商業施設「IONオーチャード」開業-シンガポール繁華街の一等地に

7月21日に開業した「IONオーチャード」

7月21日に開業した「IONオーチャード」

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 大型商業施設「ION(アイオン)オーチャード」(2 Orchard Turn、TEL 6238-8228)が7月21日、シンガポール随一の繁華街、オーチャード・ロード中心部にオープンした。

 同SCは2006年に着工し、総工費は約20億シンガポールドル。商業用スペースは地上4階・地下4階、延べ床面積は64万平方フィート(約5万9,000平方メートル)。シンガポールの「キャピタランド」と香港の「新鴻基(サンフンカイ)」という、アジア最大級の不動産開発グループによる共同出資会社「オーチャード・ターン・デベロップメント」が管理・運営する。

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 緩やかな曲線で構成された斬新な建物は、香港を拠点とする世界的な建築設計事務所Benoy社が果実をコンセプトにデザイン。外壁を構成する液晶パネルには、さまざまな映像を映し出すことが可能で、夜間は華やかなイルミネーションが街を彩る。MRTオーチャード駅と地下2階で直結しているほか、パターソン・ロードを隔てた商業施設「ウィーロックプレース」とも24時間通行可能な地下通路で結ばれており、オーチャード・ロード西側へのアクセスも向上した。

 1階正面には「ルイ・ヴィトン」や「カルティエ」など、6つの高級ブティックの旗艦店が入居する。ほかにも1~3階には、高い天井と吹き抜けで構成された高級感あふれる雰囲気の中に「フェラガモ」「オメガ」「ロレックス」「バーバリー」などのブティックや、「TWG」のティーサロンなどをゆったりと配置。4階にはシンガポール航空のサービスセンターやアートギャラリー、高級スーパー「Three Sixty」、国際色豊かな高級レストランなどが並ぶ。

 地下1階~4階には「MANGO」「ZARA」「TOPSHOP」「ユニクロ」「無印良品」などカジュアル系ファッションブランドをはじめ、服飾雑貨店、ITショップ、スポーツ用品店など、大小さまざまな店舗が出店する。地下4階は食品フロアとして、軽食を中心とした飲食店やスイーツショップ、ローカルフード店など80店以上が軒を連ねる。

 全335店舗のうち約70%をシンガポール初登場のブランドや飲食店が占めており、既にシンガポール展開中のブランドが旗艦店を設置したケースも多い。日本からは、居酒屋チェーン「和民」、イタリアン・鉄板焼き・寿司の3店から成る「XEX」、とんかつ「銀座梅林」、たこ焼き「築地銀だこ」などがシンガポール1号店をオープンした。開業時点でテナントの約70%が営業しており、10月の正式開業時には約90%がオープン予定。残りの店舗も来年初旬には営業開始を見込む。

 同SC上部に建設が進められている56階建ての高級コンドミニアム「ザ・オーチャード・レジデンツ」は、来年の完成を予定する。同年末には、オーチャード地区最高層となる地上218メートルの55階・56階部分が、住宅部分とは独立した展望フロア「IONスカイ」として一般公開される。

 オーチャード・ターン・デベロップメント社のスーン・スリン会長は「当SCが目指したのは、アジアで最も活気に満ちたショッピングエリアの玄関口という絶好のロケーションを象徴するにふさわしい商業施設を創造すること。1日に20万人もの人々が訪れるオーチャード・ロードの中でも、当SCは最も魅力のある、お客さまが何度も訪れたいと思える商業施設になるものと確信している」と自信をみせる。

 営業時間は10時~22時。

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