
「ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)」(4 Nassim Road)で10月4日から、絵画と生け花の企画展「Seasonal Inspirations」が開かれている。
絵画を出展するのはシンガポール人アーティストのジェニファー・リャオさん。リャオさんは2004年からアーティスト活動を開始。臨場感を演出する色使いや動きの表現が特徴。今回は日本の風景や花を描いた作品17点を展示する。
生け花を出展するいけばなインターナショナルシンガポール支部135は1968年に創立。数多くの流派が協力して、日本の生け花と芸術や文化を通して国際理解を深めることを目的としている。現在160人以上が所属。今回は13点の作品を展示する。
日本の四季ごとにエリアを分けられた会場に、季節に合わせたそれぞれの作品を展示。「シンガポールには四季がないが、それぞれの作品には、日本の四季や自然の素晴らしさに敬意が払われているのがうかがえる」と話すのは同センターの山田愛さん。
同6日14時30分からは、草月流と龍生派の講師による生け花のデモンストレーションも開催。シンプルな花卉(かき)を使って生け花を作り上げる様子を見学できるほか、講師に質問する機会も設ける。
「震災以降、日本への観光客数が減少傾向にある。絵画や生け花を通じて日本の四季や自然の良さを知っていただくきっかけになれば」と山田さん。
開催時間は10時~18時(7日のみ13時~17時)。8日は閉館。入場無料。今月10日まで。