星のホテル女性エリア総支配人・梅村さん、多国籍マネジメントで活躍

2020年の東京オリンピックを見据え「世界と日本をつなぐホテル業界の懸け橋的な存在になれたら」と梅村美嘉さん。ホテルのGM歴は今年10年目を迎えた

2020年の東京オリンピックを見据え「世界と日本をつなぐホテル業界の懸け橋的な存在になれたら」と梅村美嘉さん。ホテルのGM歴は今年10年目を迎えた

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 シンガポール発のホテルブランド「ビレッジホテル」のエリア総支配人(GM)を務める梅村美嘉さんが、日本からシンガポールに着任して8カ月が経ち、サービスの質を向上し、稼働率を安定化。東南アジア域内からにとどまっていた客層を日本人や欧米人に広げるなど、業績アップに貢献している。

 中心部の「ビレッジホテル・ブギス」と「ビレッジホテル・アルバートコート」の運営を任され、12人の部門長と150人のスタッフを束ねる梅村さん。スタッフの国籍はシンガポール人、マレーシア人、インド人、ミャンマー人などで、全てが日本人以外の国籍の社員をマネジメントするのは初めてだった。

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 日本では、正式なレポートは必ず社内のメールアカウントから送信しなければならなかったが、シンガポールではとにかくスピード優先。メールだけではなく携帯のSMSやメッセンジャーサービスなども多用。「熟考型でチームワークや責任感、顧客との長い関係を大事にする日本の職場風土とは違っていた」ため、日本でのやり方をいったん頭の隅に置いて、シンガポールの職場風土を理解するためスタッフの声に耳を傾け、実際に自ら現場に出て客の要望やスタッフの動きの把握に努めた。

 社内コミュニケーションはメールが主流。「日本では顔を見て話していたことが、こちらではメールのやり取りになることに、ちょっと驚きました」と梅村さん。各部門長をはじめ、スタッフとの対面コミュニケーションを密にするようにし、シンガポールのカルチャーにじわじわとなじませていくようなイメージで、日本的な良い部分をもたらすようにしていった。

 その一例として、自らスタッフと一緒にフロントに立って、おもてなしを実践。ファーストアプローチが得意でアグレッシブに仕事をする頼もしい営業チームは、日本と比べて顧客のアフターケアに物足りなさがあったため、梅村さんが一緒に動いて改善を図っている。

 梅村さんは、中国・上海でホテルマネジメントを学んだ後、日本の大学で国際関係、大学院で金融を勉強。卒業後、関東圏の外資系ホテルでGMを歴任し、3年前に「メルキュールホテル沖縄那覇」のオープニングGMに就任。外客誘致で県と密に連携したり、地元紙に訪日外客に関するコラムを執筆するなど、訪日外国人の受け入れ体制の構築にも尽力してきた。そのような中、海の向こうからスカウトの声がかかり、「国際経験をより高めるチャンス」と捉え、現在シンガポールでキャリアを積んでいる。

 ビレッジホテルは、シンガポールのほか、豪州、欧州、マレーシアで計80軒のホテルを展開するファーイースト・ホスピタリティーが手掛けるホテルブランド。同社は、シンガポール最大の不動産開発業者ファーイースト・オーガニゼーション傘下のホテル運営会社。

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