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シンガポールで奇祭「タイプーサム」開催 敬虔なヒンズー教徒ら行進

カバディを担いだ信者

カバディを担いだ信者

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 ヒンズー教の祭り「タイプ-サム」が2月9日にシンガポール各所で開催される。

 インディアンドラムに合わせて、敬虔(けいけん)なヒンズー教徒が体中に棒を突き刺しながら街を歩く奇祭として有名な同祭。本国のインドでは、危険すぎるため開催が許可されていない。

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 同祭はタミル暦の第10月(新暦1月~2月)の満月の日に開催される。日本語で「悪に打ち勝つ」を意味する「Lord Subrahmanya(スブラマニヤ神、別名ムルガン)」を称えて祝われる。スブラマニヤ神はシヴァ神(ヒンズー教三大神の一人、破壊と再生の神)の次男で、美、若さ、力の象徴とされている。

 儀式は、前日8日の夜から始まり、行進は9日の未明ごろから、19時ごろまで続く。体を清めた信者がスブラマニヤ神に供えるための神聖な「ミルクポット」を頭上に載せて行進を開始。ミルクポットを携えた信者の陣の次に、「カバディ」と呼ばれる鉄製や木製の儀式道具を担いだ信者が続く。

 舌に串を刺し、裸で花やクジャクの羽(クジャクはスブラマニヤ神の乗り物)で飾られた「カバディ」を肩に乗せ、針を体に刺して固定しバランスを取りながら行進する。

 タイプ-サムに参加する敬虔な信者は入念な準備が必要で、約1カ月前から厳格な菜食主義を守り、禁酒、禁欲の生活を続け、精神面での準備を整え体が肉体的欲求から解放された信者のみが痛みを感じなくなるというが、実際はかなりの苦行という。

 行進に同行する家族や友人たちから賛美歌や祈りを唱(とな)えられ励まされながら、敬虔な信者たちはセラングーン・ロードのSri SrinivasaPerumal Temple(スリ・スリニバサ・ペルマル寺院)からタンク・ロードのSri Thendayuthapani Temple(スリ・タンダユタパニ寺院)までの約4キロメートルの距離を進む。

 寺院では、カレーやピンク原色のローズウオーターなどが振る舞われ、一般客も味わえる。開催時期には周辺道路は交通規制され、たくさんの人が見物にやってくる。

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